マヌケな奴め

急に寒くなった談酒館の裏山に仕掛けたオリを確認した時です、

オリに入ったアナグマ君が網目から逃げ出そうとして、上半身は何とか

出たのですが脂がのったお尻がつっかえて身動きが取れなくなっていました。

私がカメラを持って近づくと「困ったナ」とした顔でバツが悪そうにしています。

「君のせいで、これからしばらくは鹿も猪もこのオリには近づかないではないか!」

私は思わずそう言いましたが、アナグマ君の顔を見て

「君も大変なんだね」と優しく言ってやりました。

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